ギリシャのパンあれこれ


ギリシャの食文化はユネスコの世界無形文化遺産に登録されているので、お食事を楽しみに旅にいらっしゃる方も多いのでは。オリーブオイルや新鮮な魚介類が真っ先に思い浮かびますが、主食となるパンもお楽しみの一つです。軽食としても、デザートとしても美味しいギリシャのパンをクローズアップします!

★クーロリ(koulouri)
 


こちらのゴマをたっぷり振りかけた輪っか型のパンはクーロリ、ギリシャの至るところで見られ、特に朝食として人気があります。応用編として、チョコレートスプレッドやチーズトッピング、様々なタイプがありますが、ゴマをまぶしてあるものが伝統的なギリシャのクーロリです。こんな風にうず高く積み上げられ、屋台などでも販売しているので気軽にお試しできますよ!

★ギロピタ(Gylo-Pita)


ピタ・パンは、もともとは北アフリカ発祥。ギロピタは、そぎ落とした薄切り肉(ギロス)を丸いパン生地のピタ・パンで包んだものです。写真は鶏肉とじゃがいもをジャジキ(ヨーグルトにキュウリやニンニクを添えたもの)というソースであえています。このヨーグルトソースが決め手となって、お肉をさっぱりと美味しく食べられます!トルコのケバブにも似ていますが、ジャジキとのハーモニーを是非ともギリシャで味わって下さいね。

★スパナコピタ(spanakopita)


スパナコピタは、調理パン(パイ)の一種です。ほうれん草が入ったものがスパナコピタ、フェタチーズ(ギリシャ特産の山羊のチーズ)が入ったものがティロピータ。スパナコピタは、チーズ入りもチーズの入っていないものもあり、形もいろいろバリエーションに富んでいます。日本でも冷凍パイシートで作るレシピが出ていますが、やっぱり本場のスパナコピタにはかないません。

★ブガッツァ(Bugatsa)


こちらは、主食というより、スイートに近いパイです。ブガッツアは、粉砂糖をまぶしたパイ生地の中にセモリナ粉をベースにしたカスタードクリームパイが入っています。ギリシャでは、弾力に富んでいるデュラム小麦を粗引きしたセモリナ粉をよく使います。良質のたんぱく質が豊富でもちもちした食感です。パイ生地ベースのパンはかなりボリュームがありますので、たくさん歩き回ってお腹を空かせてから、おいしく召し上がって下さいね。

★ツレーキ(tsoureki)


ツレーキは、伝統的なギリシャのイースター用のパン、日本でいえば甘いブリオッシュのようなもので柑橘系の香りがするお菓子パンです。写真はイースターの卵が添えられた一品。本格的なものは、殻を赤色に染めたゆで卵がパンに織り込まれています。(ちなみに赤い色はキリスト教の血を意味するそう)赤い卵が埋め込まれていないタイプのツレーキが普段も出回っています。オレンジピールやアニスなど独特の香りが癖になりそうなパンです。




古代エジプトからパン作りが伝わり、発酵して作るパンが飛躍的に発展したのは、ギリシャといわれています。石釜で焼くパンもとてつもなくおいしいです!特色あるおいしいパンにもギリシャの先人の知恵が詰まっています。


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