マルタの伝統ガラス工芸 ~マルタ通信第5号~


 ギリシャの旅にもう1か国!ということでお勧めしているマルタ島の情報第5号です。今日は魅力満載のマルタ島のお土産に注目し、その1つのガラス工芸をご紹介します。



ロドス島を追われてマルタ島にやってきた聖ヨハネ騎士団は様々な文化や芸術をマルタにもたらしました。特に、ガラス工芸はマルタ島でヨーロッパ諸国の文化が交じり合うことで、固有の美しさを確立しています。ガラス細工は、町中でその美しい姿を目にすることができます。

マルタ島には、ヴァレッタグラス、イムディーナグラス、ゴゾグラスの3種類があります。ヴァレッタグラスは、イタリアのベネチアングラスの影響を強く受けている一方でイムディーナとゴゾは、イギリスのガラス細工職人の技法が伝えられ独自の発展を遂げました。マルタ島で作られるものをイムディーナグラス、ゴゾ島で作られるものをゴゾグラスといいますが、この2つはルーツが同じです。



マルタ島のガラス工芸はその色合いの美しさが大きな特徴です。これは、ガラスに後から塗料で色付けしているのではなく、色ガラスを溶かして作っているので、その透明度の深さや水彩画のように溶け合う様が実に見事です!

マルタの青い海を思い出として持ち帰りたい!と青い海を連想させるものが人気ですが、赤系統や緑、黄色、琥珀色(くすんだ赤身がかった黄色)等々の工芸品も見逃せません。光が当たるとキラキラ違った表情を見せてくれるのもマルタのガラス製品の魅力です。


全てのガラス製品が手作りの温かみにあふれています。

これらのガラス手工芸品は、食器やグラス、花瓶などにとどまらず、アクセサリーや、ランプシェードなどもあり、小さなものから大きめのものまでバリエーションも豊富です。イムディーナグラスで有名な「MDINA GLASS」は一部店舗に工房を併設していて、職人の技を覗くこともできます。マルタで彼らの熱いクラフトマンシップに触れるのもいいですね。



首都のヴァレッタでは、クリスマスシーズンになると、ガラス工芸の大きなクリスマスツリーが展示されます。また、お土産品としてこんなガラス細工のクリスマスツリーも並びます。今では日本でも似たような製品を目にしますが、その繊細で美しい色使いは、マルタ島ならではのものです。こんな素敵なクリスマスツリー...自分へのご褒美にお土産に持ち帰りたいものです!



☆MDINA GLASS公式HP(マルタ島、ゴゾ島併せて現在7店舗)⇒
https://www.mdinaglass.com.mt/en/contact-us.htm#.XjDjy2j7TIU

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