
ギリシャのカラスミはケファロス(ボラの一種)という魚の腹から卵を取り出し、粗塩に漬けられたあと天日干しします。日本と異なるのは天然の蜜蝋で覆われていること。それによって繊細な香りや湿度を十分に保ちます。また、塩気が日本より少ないのも特徴です。
その上、脂肪が多い魚に含まれるオメガ3系脂肪酸(病気のリスクを下げる良い脂肪)やビタミン類も豊富で、栄養価は抜群です!ギリシャでは、スライスしてパンにのせたり、パスタに混ぜたりが定番です。

このカラスミの名産地、メソロンギはギリシャの西に位置します。メソロンギの街の名の由来は「湖に囲まれた場所」という意味で、街のつきあたりには自然保護地域のメソロンギ潟が広がります。ここには、湖の底に支柱を立てて藁や葦で作ったペラデという小屋が点在していて、その水辺に浮かぶペラデの美しさは格別です。
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この地域は湿地保護のラムサール条約でも指定保護地域になっていて、野生のフラミンゴや白サギも見られます。広い空、見渡す限りの湖、干潟にたくさんの生態が生きていることや命が繋がれていることに思いを馳せる時間はこの上なくリラックスした時間に繋がります。
元々は漁師の街ですが、メソロンギの中心部には大学もあるのでたくさんの学生で活気に満ちています。学生が好むお洒落なカフェやナイトスポットも充実していて手つかずの自然と街歩きの両方が楽しめる街です!

メソロンギの至るところでカラスミが手に入るのはもちろんですが、ギリシャ各地、アテネの大型スーパーやお土産物屋さんでも手に入ります。保存食品なので日持ちもよくお土産には最適です。高級食材とはいえど、日本よりはリーズナブルなので、ギリシャのお土産リストに加えて下さいね。