ギリシャから届くオリンピックの聖火


日本では2020年のオリンピック開催に向けて、盛り上がっていますね。この4年に1回のスポーツの祭典オリンピックの起源はギリシャにあります。オリンピックの聖火もこの地から運ばれてくるのですから、どんなところか気になりますね。


ペロポネソス半島、オリンピア遺跡内のゼウス神殿跡

オリンピックの起源は諸説あるのですが、もっとも有力なのは、当時蔓延する病気や争いに悩んだ王イフェイストがアポロンの信託を受けて、戦いをやめゼウスに捧げる競技会開催を呼び掛けたことが始まりとされています。第一回の競技会は紀元前776年のことで、当時はスタディオン走(192m)の1種目のみでした。


オリンピアのスタジアム

こちらは、オリンピア遺跡内に残されているスタジアムで、起源前4世紀頃に造られたものです。トラックの幅は30m、長さは当時のスタディオン走に倣い、192mです。ここを訪れた人なら誰でも選手の気分で全力疾走したくなります!ローマ期には、2万人を収容できる観客席があったとされています。

古代のオリンピックは、不正を防ぐために男子が裸で競争したといいます。そして、お相撲ではないですが、女人禁制!やっぱり神聖な競技は男子に限られていたのですね。


オリンピア遺跡内のヘラ神殿跡

ゼウスの妃ヘラを司った神殿がオリンピア遺跡内に残されていて、現代においてもこのヘラ神殿において太陽光線を集めてオリンピックの聖火が採られます。そして、国内でギリシャ人の聖火ランナーが繋いだ後に開催場所の日本に来年の春に運ばれる予定です!

よく「聖火ランナーのトーチの火が消えないの?」という心配を耳にしますが、トーチは簡単には消えない仕組みになっていて、バックアップとなる種火が一緒に運ばれているそうです。




アテネにあるパナティナイコスタジアムは、1896年に第1回近代オリンピックが開催された場所でもあります。古代オリンピックのあり方を尊重し、トラックの直線が極端に長いのが特徴です。転ぶ人は続出しなかったのかな、と心配になるほどの急カーブですね。

もともとは、起源前330年にパンアテナイア祭の競技会のために建設されたスタジアムで地中に埋まっていたところを1869年に発掘され、近代オリンピックのために整備されました。ちなみにこのパナティナイコスタジアムをゴールとするアテネマラソンは今年は11月10日に開催予定です!


アテネのパナティナイコスタジアム

オリンピックの聖火もギリシャから運ばれますし、勝者にオリーブの冠を授与するのも古代オリンピックに倣った儀式です。世界中が熱狂する祭典が2020年に控える今だからこそ、何らかのご縁を感じてオリンピックゆかりの地を巡るのはいかがでしょう。

残念ながら、期待していた五輪チケットが外れてしまった方、他のスポーツ観戦も良いですが、ギリシャ旅行も良いですよ!弊社ではギリシャツアーを多数ご用意しておりますので、ご覧ください!
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