ギリシャといえば一番に思い浮かぶのは真っ白な建物に、真っ青に輝く海のコントラストが美しい街並みですよね。その白と青に統一された異国情緒あふれる風景に憧れを抱いてる方は多いはずです。
しかしなぜギリシャの多くの建物が白いのでしょうか?
まず第一の理由としては壁を塗る素材が石灰だということです。地中海沿岸の土地には石灰がかなり含まれており、ギリシャでは石灰が安く手に入ったため、壁の素材としてよく使われました。石灰は日本でいう「漆喰」に当たります。
二つ目の理由は夏に日差しが強く、強い日差しによって建物の中が高温になるのを防ぐためということです。地域一帯の家を白くすることで結構な効果があるようです。
さらに三つ目の理由として、ギリシャは水源が少なく雨水を生活用水として利用しているため、石灰の除菌作用で雨水の除菌を行うことができるということです。
他にもペストなどが流行った時代に白は衛生的であると考えられていたからという理由も含めギリシャの街並みは白で溢れるようになりました。
ちなみに建物の一部が塗装される場合、必ずと言っていいほど青で塗られているのは、昔は何色でもよかったのですが、青が安くすぐに利用できるものだったため、青が一般的になったそうです。
今では一部地域では建物は白でなければならないという規則もあります。
このようにして現在のギリシャの街並みができ、多くの人々がその美しい景色に魅了されています。
一生に一度は見たいこの絶景、是非次の海外旅行はギリシャにいかれてみてはいかがでしょうか?