「輝く」島・デロス島


 ギリシャにはユネスコ世界遺産に登録されている場所が18カ所あります。その中の16カ所が文化遺産、残り2カ所が複合遺産(自然遺産・文化遺産を兼ね合わせたもの)です。その一つに「デロス島」という島があります。エーゲ海に浮かぶ小さな島で、島全体に多くの古代遺跡が残っており、1990年にユネスコ世界遺産に登録されました。


デロス島は太陽神アポロンと月の女神アルテミスの双子の誕生の地として古代ギリシャの聖地でした。海中を漂う”浮島”だったデロス島は、お産のために現在の位置に固定されたと伝えられています。この神話に由来しているのか、デロス島の「デロス」とはギリシア語で「輝く」を意味します。


また紀元前5世紀にはペルシアに対抗して結ばれたデロス同盟の拠点となったのに加え、ヘレニズム期時代には宗教、政治、経済、文化の中心地として繁栄しました。

現在は無人島となっており、日中のみ観光客が訪れる場所となっています。島は住民がいなくなってから約2000年が経ち、その間放置されていましたが、今なお遺跡がこのように残っているのは驚きです。

島の中は多くの神殿が残る神域、かつての住宅遺跡、デロス島を象徴するライオン像が並ぶ聖なる道など、島中が遺跡で溢れています。

 



デロス島へ行くにはミコノス島からの船のみでのアクセスとなります。是非ミコノス島観光で余裕のある方は古代遺跡に溢れるデロス島へ行かれてみてはいかがでしょうか?神話を少し学んでから訪れれば、より一層その神秘な世界を感じられるでしょう。







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