ギリシャ島巡り④-ヨットセーリングツアー4日間航海日誌 3日目 ポロス島-エギナ島-アテネ


最終日3日目はポロス島からエギナ島へ向かう島巡り。朝7時から出航し4時間ほどのセーリングでした。途中、活火山のメタナ火山や、野生動物の病院でもあるモニ島、ダイビングやシュノーケルにも最適な岩礁があるサロニカ諸島などを横目に通りすぎます。
このあたりの海域はカリブ海のように美しく透明度の高い青い海です。夏場のメリットはエーゲ海の紺碧の海で海水浴ができること。周辺の無人島ビーチで遊ぶ観光客も増えるということです。
エギナ島はピスタチオ発祥の地といわれていて、船を降りた海岸通りにはピスタチオの出店が並んでいます。ギリシャといえばオリーブというイメージがありますが、ピスタチオもギリシャの名産なのです。
車で島を走って行くと一面に生えている木はオリーブではない?それがピスタチオの木、ということですが。大きさはオリーブよりやや小さめで、葉っぱらしい大きめの葉っぱが着いています。
目指したのは港の反対側に位置する古代遺跡アファイア神殿です。エギナ島では、イドラ島とは異なり車が普通に走っています。タクシーで15分から20分で目的地へ着きます。
アファイア神殿はパルテノン神殿と同じく紀元前500年ころに造られた神殿で、姿かたちはパルテノン神殿とほぼ同じです。ただ素材が石灰岩なので、大理石のアクロポリスと違い雨風でザラザラと朽ち果てた風合いになっています。
大きさはパルテノン神殿より小さめですが、小高い山の上に建っていて四方の眺めも美しいです。逆に海からアファイア神殿を見ると遠くからでも見つけられます。これはアクロポリスの丘と同様で、海から見ると灯台のような目印にもなります。

ピスタチオを買ってエギナ島からアテネへ帰港
港に戻ったらひとまずピスタチオを買っておきました。プレーンのもの、味付けしたもの、店によってそれぞれ味が異なります。またピスタチオバターの種類も豊富です。しっかり味見してお気に入りを見つけてください。ギリシャの販売員の皆さんはとても感じが良いので、何袋も買ってしまうかもしれません。
2時間ほどエギナ島を観光し、13時にはアテネに向けて再び出航です。天気は午後から曇り始めましたが、強い風が吹きセーリングには最高のコンディションとなりました。20ノット近くの風が出て8ノットを超えるスピードで船は進みます。波も荒くなり船は大きく左に傾いたままアテネ方面の北へ向かいます。
体感的にはかなりのスピード感で、上下に大きく揺れるので、もはやエキサイティングスポーツです。船内の荷物も何処かへ吹っ飛んでしまいます、物は飛ばないようにしっかり収納。ヨットセーリングが初めての筆者ですが船酔いはなかったので、遊園地のアトラクションのように楽しむことができました。
羅針盤を頼りに60°の方向を目指すとスキッパー船長。船長でさえ難しいと唸るほどの風の中、ヨットは予定よりも速いペースで進みました。時刻は16時前、約3時間のセーリングでアテネ近郊へ。沖からアテネを眺めるとアクロポリスの丘が見えてきます。ギリシャ時代の船乗りたちも見たであろう景色を前に、今日も無事にアテネに着いたわい、と船乗りたちの呟きが聞こえて来そうな気さえします。
船は漁をするにも移動するにも、ギリシャ人にとって生活を支える大切な道具です。ここでは船に乗ることが当たり前であり、羅針盤と風を頼りにセーリングができなければ一人前とは呼べないかもしれません。
こうしてエーゲ海の島々に囲まれてヨットの舵を握ると、当時のギリシャ人の生活の一端を垣間見ることができた気がします。アテネを少し離れただけでギリシャ時代と変わらない群島の姿や、昔のままの村、飾らない人々など、古代ヨーロッパの起源とされるギリシャの本質に触れることができると思うのです。

プライベートヨットによるギリシャ島巡りツアーはこちらをご覧ください
豪華客船によるギリシャ島巡りエーゲ海クルーズはこちらをご覧ください
▼ギリシャ島巡り航海日誌の続きはこちら▼
ギリシャ島巡り①-ヨットセーリングツアー4日間 航海日誌 出発前

ギリシャ島巡り②-ヨットセーリングツアー4日間 航海日誌 1日目 アテネ-イドラ島

ギリシャ島巡り③-ヨットセーリングツアー4日間 航海日誌 2日目 イドラ島-ポロス島








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