ギリシャ島巡り②-ヨットセーリングツアー4日間の航海日誌 1日目 アテネ-イドラ島


アテネにあるカラマキマリーナのヨットハーバーは大きなもので、横浜ベイサイドマリーナとほぼ同程度の大きさを誇ります。人口1000万人のギリシャにしてみればヨット人口はかなり多いと想像されます。多島海の群島国ならでは、エーゲ海は地形的にもセーリングに適した絶好のスポットなのでしょう。 

今回の渡航ルートは、最初にアテネから60kmほど南に位置するイドラ島まで一気に下りて、翌日は北へ約15㎞のポロス島へ、最終日はそこから更に北へ約20㎞エギナ島を経て、また北のアテネまで戻る3日間の島巡りとなります。
初日はアテネ観光、アクロポリス散策を終えた後、夕刻からヨットに乗り込みます。近くのスーパーで船旅の買い出しをし、出発前の準備を整えて、その夜は停泊したヨットに宿泊します。船旅3泊+前後ハーバー2泊、ヨットツアーではヨットがホテル代わりです。


1日目 アテネカラマキマリーナを出港
翌日は朝7時から出航です。天気も快晴で抜群のヨット日和となりました。季節は11月初旬だったので朝晩は少し冷えますが(10℃弱位)、日中は暖かく15℃~20℃位まで上がります。沖に出ると海上は冷えますが、日が差している時は暑く感じるくらい、逆に雲に日が隠れると肌寒く感じます。
気温的には11月でもヨットツアーは可能ですし、むしろ汗をかかないので快適です。さすがに海で泳ぐことは躊躇しますが、夏場であれば紺碧の海でシュノーケリングを楽しむことができます。ただし夏場のハイシーズンは港が大変込み合うのと料金も高いので、10月や11月はオススメの時期といえると思います。
ギリシャでは秋冬は雨季にあたり11月は雨も降りますが、365日のうち65日が雨といわれるくらい雨が少ないのです。雨が降ったら恵みの雨といえるかもしれません。
アテネを出発、セールアップ。旅情を誘うイドラ島へ
アテネを離れて沖に出ること30分、スキッパーの指示のもとヨットのセールアップです。筆者もマストの下にスタンバイし、メーンセールのロープを一所懸命に引っ張ります。。セールアップはまさに冒険の始まりという感じ、ピンと帆を立てていざ出発!
後ろを振り向けばまだアクロポリスの丘のパルテノン神殿が小さく見えています。エーゲ海に浮かぶ島々を臨むと、ギリシャ人が海洋民族だったことにうなずけるはず。ギリシャの島々は大小合わせて2500にものぼり、この群島を移動する手段はもっぱら船なのです。

デッキの上を移動して景色を見まわしたり、食事の準備をしたり、思い思いに5時間程のセーリングを楽しむと、最初の目的地イドラ島が見えてきました。ヨットで港に近づいていく光景はスローモーションのように映り、何とも言えない旅情を感じる瞬間です。
小さな入り江、人と犬が歩く姿、鐘の音、イドラ島は牧歌的な風情を感じる程のよさが魅力。自動車は走っておらず、代わりにロバが物資を運びます。こうしてアテネを離れてすぐ近くの島々でさえ、ほとんど昔と変わらない姿を残し、古代とあまり変わらないような情景を目にすることができます。

確かに観光地化された島には高速艇や飛行機が行き来するので、時間のない現代人にとっては手っ取り早くギリシャの人気スポットを巡るのが効率的かもしれません。しかし、その他多くの小さな島々への移動は船となり、セーリングツアーだからこそ巡ることができる場所があり、感じることができる体験があるのです。
古代ギリシャ人が感じていた海、大切な船、島への愛着など、その心の琴線に触れることができると思います。


プライベートヨットによるギリシャ島巡りツアーはこちらをご覧ください
豪華客船によるギリシャ島巡りエーゲ海クルーズはこちらをご覧ください
▼ギリシャ島巡り航海日誌の続きはこちら▼

ギリシャ島巡り①-ヨットセーリングツアー4日間 航海日誌 出発前
ギリシャ島巡り③-ヨットセーリングツアー4日間 航海日誌 2日目 イドラ島-ポロス島
ギリシャ島巡り④-ヨットセーリングツアー4日間 航海日誌 3日目 ポロス島-エギナ島-アテネ








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