ギリシャ・ヒオス島の秘宝ハーブ 「マスティック」


皆さん「マスティック」というハーブを知っていますか?

これはギリシャ旅行に欠かせないお土産のひとつです。

 

エーゲ海の東部に浮かぶヒオス島にのみ自生する「コショウボク」の樹液で、ギリシャにおいて5000年以上も前からハーブまたはスパイスとして利用されています。その樹液が時間と共に美しい黄金色の天然ガム質になり、その形が涙に似ていることから別名「キリスト(マリア)の涙」と呼ばれます。

   

「マスティック」は、古代ギリシア時代から口腔衛生に役立つことが知られていました。「マスティック」を咀嚼することによって唾液分泌を促し口内の爽やかさを高めることや、虫歯や歯周病などの口腔疾患の予防への効果があり、ガムや歯磨き粉などに添加された商品が数多くあります。

その殺菌力についても知られていて、昔はミイラの保存などにも使われていました。

 

1998年には胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんの原因のひとつでもある「ピロリ菌」に対する殺菌作用や潰瘍の症状軽減の効果も持つことが発表され、ヨーロッパやアメリカなどではマスティックの医薬品としての価値を認められています。

 

その他にも免疫増強力、抗菌力、生体機能調整力などの作用があることから、高血圧、糖尿病、動脈硬化の予防や症状の緩和、慢性気管支炎や関節炎及びやけどの改善作用、痛風やリウマチの鎮痛作用など多くの医療効果があります。

 

また「マスティック」は医薬品だけでなく、化粧品や香料、食料品、絵画用ワニスなど幅広く様々な製品の原料として使われています。


 








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